ミルクを飲ませたあと、背中をトントンする。
……出ない。
もう少し待つ。姿勢を変えてみる。それでも、出ない。
新生児期のわが家は、ずっとこんな感じでした。調べると「ゲップが出ないと吐き戻す」「窒息の危険がある」といった言葉が並んでいて、不安をあおられます。
そして生後1ヶ月半を過ぎたころ、急に「ゲップらしいゲップ」が出るようになりました。
その間、わが家がどう過ごしていたかの記録です。
わが家は「出ないこともあるか」と思っていました
先に、正直なところを書きます。
わが家は、ゲップが出ないことをそこまで深刻に受け止めていませんでした。「まあ、出ないこともあるか」くらいの感覚で過ごしていました。
理由は2つです。
- 実際に、出なくても困ったことが起きなかったから
- もともと、あまり気にしないタイプだったから
ここは、はっきり書いておきます。医学的な根拠があって「大丈夫」と判断したわけではありません。
助産師さんに言われたわけでも、医師に確認したわけでもない。ただ、わが家の子の場合はそれで問題が起きなかった、というだけです。
赤ちゃんによって状況はまったく違います。次のような様子があるときは、自己判断せず、産院・小児科・自治体の相談窓口に相談してください。
・吐き戻しが多い、勢いよく吐く
・苦しそうにしている、機嫌が悪い時間が長い
・体重の増え方が気になる
寝かせ方(仰向けにする、やわらかい寝具を避けるなど)についても、産院や小児科の指導に従ってください。
実際にやっていたのは、2つだけ
ゲップの出し方を調べると、いろいろな方法が出てきます。
肩にかついで背中をトントン。背中を下から上にさすり上げる。……有名なやり方ですが、わが家ではあまり使っていませんでした。
実際にやっていたのは、この2つです。
- 座らせて、前かがみにする
- 縦抱きにして、しばらくそのまま待つ
特に多かったのが、縦抱きにして待つほうです。
激しく動かすわけでも、強く叩くわけでもありません。ただ縦に抱いて、そのまま待つ。それだけです。
そして5分やって出なければ、それ以上は粘りませんでした。
ここは、親の体力の問題でもあります。授乳のたびに10分も15分も粘っていたら、一日に何回それを繰り返すことになるか。夜中なら、なおさらです。
生後1ヶ月半、急に出るようになった
変化は、ある日突然でした。
生後1ヶ月半を過ぎたころから、「ゲップらしいゲップ」が出るようになったんです。
それまでも、小さく「くぷっ」という音がすることはありました。でもこれは明らかに違う。大人がするような、はっきりとしたゲップです。
大事なのは、こちらのやり方は何も変えていないということです。
新しい方法を覚えたわけでも、コツをつかんだわけでもありません。同じように縦に抱いて待っていただけ。それなのに、出るようになった。
つまり、変わったのは私ではなく、息子のほうでした。
出るようになって、変わったこと
ゲップが出るようになってから、わが家ではこんな変化がありました。
- 寝つきがよくなった
- 「出た」と分かるので、安心して寝かせられるようになった
- 自分の気持ちが、少し楽になった
ただし、寝つきについては、ゲップのおかげだと言い切れません。
ちょうど同じ時期に月齢も進んでいます。生活のリズムも少しずつ整ってきていました。どれが効いたのかは、正直なところ分かりません。
それでも、はっきり変わったことが一つあります。
「出た」と分かる安心感
これが、いちばん大きかったです。
ゲップが出ないまま寝かせるとき、心のどこかに「これでいいのかな」という引っかかりがありました。開き直っていたとはいえ、まったくのゼロではなかったんです。
それが、はっきり「出た」と分かると消えます。やることをやった、という感覚で寝かせられる。
赤ちゃんが変わったというより、こちらの気持ちのほうが軽くなりました。
振り返って思うこと
ゲップが出なかった時期を振り返って、思うことがあります。
出せるようになったのは、私の技術が上がったからではありませんでした。
やり方は何も変えていない。ただ、子どもが成長しただけです。体が大きくなって、姿勢が安定して、できるようになった。それだけのことでした。
だから、いま「ゲップが出せない」と落ち込んでいる人がいたら、これだけは伝えたいです。
出ないのは、あなたのやり方が下手だからとは限りません。
育児には「やり方を覚えれば解決すること」と、「時間が経たないと解決しないこと」があります。ゲップは、わが家にとって後者でした。
もちろん、心配な様子があるなら相談してください。そこは開き直らないでほしいです。ただ、特に問題が起きていないのに「自分が下手だから」と自分を責めているなら——そこまで背負わなくていいと思います。
5分やって出なければ、それでいい日もあります。


